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自社掲載記事REPORT

2013年5月3日 日本経済新聞掲載


企業・事業所ファイル 強さの秘密

【鋼材加工、自動化に力】
 広島県福山市で大型連休中も24時間、休まず稼働する鋼材加工工場がある。深江特殊鋼の「FAセンター」だ。民家の安らぎを妨げないよう、 夜8時から翌朝8時までは運搬や切削機械の速度を日中より2割落としている。夜間、周囲は機械が動いているとは思えない静けさだ。
 特殊鋼とは鋼にマンガンやモリブデンなどの物質を添加し強度や粘度、さびにくいなど様々な特徴を持たせた鋼材のこと。 同社は特殊鋼メーカーから仕入れた鋼材を、自動車や機械メーカー、造船などの顧客が求める形状に切断、加工して納入している。
 FAセンターは木村雅昭副社長が大学を出てから9年間の「武者修行」の後、1992年に父の久男社長が興した同社に戻って「最初に 手掛けた事業」だ。幼い頃、夜も週末も機械を動かす父の姿を見ていただけに「人為ミスをなくすだけでなく、従業員のためにも」完全自動化を目指した。

【眠らぬ工場、夜間は無人】
 工場には約600種類の鋼材が並ぶ。サイズ選びから、切断、仕分けまでを全自動で行う。日中、2人の従業員が機械の保守と搬出などに携わるが、夜は無人だ。 鋼材の切断後に出る「端材」の管理も始めた。受注内容によっては端材を優先して処理することで「廃棄物が商品となり採算が大幅に向上した」。 夕方4時までに受注すれば翌日に届ける短納期も評価を得ている。
 FAセンターを立ち上げた後、穴開けや研磨などを手掛ける「BTAマシンセンター」の拡充に取り組んだ。長さ10メートル超の鋼材の中心に穴を開け、 厚さ20センチメートルほどの鋼材を複雑な形状に仕上げる。 ここでも、ゆがみを抑えるため鋼材を磁石で固定するなど様々なアイデアを盛り込んだ。
 加工分野に注力するのは「価格以外の魅力で受注を確保したい」からだ。参考にするのはコンビニエンスストア。「こんな加工もできるのか、と発注してもらえるようになる」 ことがも目標だ。 様々な加工に対応できれば顧客も設備投資負担を減らせる。加工の精度が上がれば、納入後に顧客の手間も減る。
 顧客の開発過程にまで踏み込んで部品となる鋼材の加工も提案している。ある自動車大手への金型用鋼材の加工、納入を一手に引き受けるなど実績も積んでいる。
 ただ、同社だけで磨くことのできる技術には限界がある。そこで木村副社長は「安値の受注競争に紛れて埋もれている」全国の加工業者の技術に着目した。 既に中部から九州にかけて150社の情報を集めたという。
 こうした各社の技術を踏まえて同社が顧客へ提案し、受注を取りまとめ、加工業者を紹介する。顧客は発注先を探す手間が省け、加工業者も技術が評価されるようになれば、 「日本のものづくりの底力を発揮できるようになる」と木村副社長。目指すは中小鋼材加工業者の結集による日本の製造業の再生だ。
(福山支局 髙佐知宏)


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深江特殊鋼株式会社

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